コエンザイムQ10のチカラ

コエンザイムQ10の薬事法

医薬品と健康食品の違い

一般にいう「健康食品」や「サプリメント」は大まかな定義はあるものの、それぞれの違いについては明確ではありません。栄養補助食品、健康補助食品、特定保健用食品なども場合によってはそれらに含まれます。
しかし「医薬品」は病気の治癒や予防が目的で、名称や成分、効能や効果、副作用等に至るまでしっかりと調査が行われ、正式に国や都道府県から認可が下りたもののみを指します。

医薬品としてのコエンザイムQ10

医薬品としてのコエンザイムQ10

日本では1973年に世界で初めて、コエンザイムQ10がうっ血性心不全治療の医療用医薬品(医師の処方が必要不可欠)として認可されました。以来、臨床試験が重ねられ1991年からは、一般用医薬品として薬局・薬店での販売が認められたのです。コエンザイムQ10の医薬品名は、「ユビデカレノン」になります。

ユビデカレノンの効果

ユビデカレノンは、心臓の働きを補助する薬として知られています。心臓は全身に血液を送り出すポンプ機能の役目をしていますが、この機能が低下すると血液や水分の循環が悪くなり、肺などにうっ血が生じ息苦しさ・むくみ・疲れなどの症状が現れます。
そこでユビデカレノンを服用すると、心筋細胞の中に取り込まれ直接虚血心筋に作用します。低酸素状態でも心筋エネルギー代謝を改善し心臓の収縮力を高めていき、うっ血症状などで生じた息苦しさを改善します。
ユビデカレノンは副作用が少ない医薬品として知られているため補助薬として使用される場合が多く、軽度のうっ血心不全等に用いられます。

コエンザイムQ10と医薬品との飲み合わせ

コエンザイムQ10は健康や美容に効果のあるサプリメントで医薬品でも副作用の少ない成分ですが、病気で薬を服用している方は飲み合わせに注意が必要です。
特に高脂血症(高コレステロール血症)でスタチン系の薬を服用している場合、スタチン系の薬は血中のLDL(悪玉)コレステロールを低下させる働きを持つ反面、体内で生成されたコエンザイムQ10を減少させる作用も合わせ持っています。これはコレステロールとコエンザイムQ10が同じ合成経路で作られるため、コレステロール合成を阻害することでコエンザイムQ10の合成も阻害されてしまうという訳です。
また抗血栓薬や糖尿病の治療薬もコエンザイムQ10と一緒に服用すると、副作用や薬の効果が変わってしまうため注意が必要です。薬を服用しながらコエンザイムQ10を摂る場合は、必ず担当医と相談する必要があります。

薬事法によるコエンザイムQ10の含有量

化粧品

コエンザイムQ10(ユビデカレノン)は化粧品の種類により、配合が制限されています。粘膜に使用される可能性がある化粧品については配合が一切認められておらず、粘膜に使用されることがない化粧品の場合は、100g中最大0.03gという決まりがあります。(『化粧品基準』H12年9月;厚労省)

健康食品

日本ではコエンザイムQ10をサプリメントとして摂る場合、1日の摂取量の上限は300mg以下と推奨されています。実際に薬局などで売られているコエンザイムQ10のサプリメントの多くが60mg/日で、30mg/日を超える製品は80%を占めています。